モルモン教会の考察
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 モルモン教会に反対している「反モルモン」と呼ばれる人々がいます。彼らはいろいろな立場の人の集まりですが、ほとんどの人が元モルモン教会員で、かつては熱心に教会の活動に参加し指導的立場にいた人もいます。しかし、何かをきっかけにモルモン教会をやめ、現在は激しく教会を批判するようになりました。私は1999年春ごろから彼らの行動に注目していました。そして大きな関心を持ちました。もともと私の家内は高校生のとき改宗する直前に反モルモンの活動をしていたアメリカ人夫婦と交流があったので、家内からある程度反モルモンの存在を聞いていたこと、私も伝道中に ExMormon for Jesus と名乗るグループのパンフレットを読んだことがあったことなどから、反モルモンの存在は知っていました。しかしそれらはいずれもアメリカで起こっていることでした。純粋な日本人による反モルモン団体は「勇気と真実の会」が最初だと思います。私は彼らとの交流を主にインターネット上の掲示板「啓示版アナホリ」で行ってきました。

まず私はどんな人が反モルモンになったのだろうと思いました。というのは最初、私は彼らが教義的な誤解のもとに教会に反発しているのだと思っていたからです。しかしそれは的外れでした。彼らは教会の教義を良く知っていました。元監督、元インスティテュート教師、元帰還宣教師など指導的立場の人が多く、教義を勘違いしたために教会に反発しているわけではありませんでした。むしろもっと真理を知りたいと教義を深く学んだ経験のある人たちでした。では、なぜ彼らは教会に反対し批判しているのだろうかと考え始めました。

また、彼らはモルモン教会に集う人を一概に否定しているわけではありませんでした。ただし、これを確認するのにはかなりの時間を必要としました。というのは、「モルモンの教義を批判しているのであってモルモン個人を否定しているのではありません」という発言をする人もいれば、モルモンを滅ぼす、抹殺する、撲滅するといった発言をする人もいて、彼らの真意がにわかには伝わってきませんでした。私も名指しで「死ね死ね・・・」と言われたことがあり、そのことは家内を心配させましたが、逆に反モルモンの中には、私が自分の信仰を見つめ直したいと思っていることを理解してくれて、私が反モルモンの掲示板に参加していることが理由で、「教会から神殿推薦状取り上げ、神権停止、聖餐禁止などの圧力を受けるなら教会に乗り込んでいって抗議したい。これは会の方針とは違うが個人的にそうしたい」といってくれる人もいました。私は大変勇気づけられ、反モルモンの主張にもう少し耳を傾けようと思いました。

反モルモンの人たちは、教会には人を不幸にする問題点がありそれが解消されていないと主張しています。私はそれが何なのかを見つけようと思いました。多くの反モルモンになった人が熱心な教会員だったこと、真理を知ろうと探求していたこと、その結果、皆教会を離れていったこと、これらのことから出てくる結論は教会が間違っているということしかありません。しかし、その結論を受け入れるには一つの大きな疑問がありました。私はモルモン教会で幸福を感じていると言うことです。それは事実でした。でも思い返せば、教会に問題点があったことも事実です。教会員同士の人間関係、指導者の未熟さ、教義の偏狭な解釈、律法主義的言動、指導者への盲従、・・・・。私はこれらに気づいていたのですが、やがて解消されていくだろうという期待のもとに目をつぶっていたのです。過去に教会を離れた人の話を聞けば、彼らが何かしら教会の問題を感じていたことがわかります。

以上のことから私は積極的にモルモン教会について考え直すことにしました。反モルモンとの接触がきっかけではありますが、私はモルモン教会をなくそうとするつもりは毛頭なく、教会を離れる気持ちも今はありません。ただし改善を主張します。ここでは反モルモンの人たちから指摘される教会の問題点について考えてみます。

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