モルモン教会の歴史について、教会側の観点を大まかに知りたい方は「回復された真理」(ゴードン・B・ヒンクレー著)か、「わたしたちの受け継ぎ-末日聖徒イエス・キリスト教会歴史抄録」を読まれると良いでしょう。 ただしこれらの書物は教会歴史のすべてについて書かれたものではなく、モルモン教会に対する信仰を鼓舞する目的で書かれていますので、その点を理解しながら読む必要があります。教会が公表していない歴史的事実を調査した書物は英語ではたくさん出版されていますが日本語ではほとんどありません。すでに絶版になっていますが、高橋氏の「素顔のモルモン教」くらいでしょうか。(高橋氏は近々新著を発表するそうです)
インターネットの普及により多くの資料が容易に入手できるようになりました。以下のサイトは私が教会歴史を調べていくうちに見つけたものです。モルモン教会を調べていく方に参考になればと思いリストアップしました。ただし内容が正確であることを私は保証できません。ご覧になる方自身で判断してください。
上記のサイトにはモルモン教会員が耳にしたことがある資料も多く紹介されています。たとえば「Nauvoo Evpositor」はノーブー市民に対する誹謗中傷であるとして、市長であったジョセフ・スミスは出版所を破壊する命令書を出していますが、逆にジョセフには逮捕状が出され、ジョセフ暗殺事件へとつながっていきます。この「Nauvoo Evpositor」に実際にはどのような記事が書かれていたかを知ることは以前は困難でした。しかし現在インターネットの普及により多くのモルモン研究者がこうした貴重な一次資料を公開しておられ、自分自身で直接調べることができるようになりました。
こうした事実により私たちの想像や思い込みのいくつかが覆される結果になるかも知れません。それは残念なことかも知れません。しかし事実に向き合い、そこから新たな結論を出すことはより重要なことであると私は信じます。