モルモン教会の考察
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 モルモン教会の歴史について、教会側の観点を大まかに知りたい方は「回復された真理」(ゴードン・B・ヒンクレー著)か、「わたしたちの受け継ぎ-末日聖徒イエス・キリスト教会歴史抄録」を読まれると良いでしょう。 ただしこれらの書物は教会歴史のすべてについて書かれたものではなく、モルモン教会に対する信仰を鼓舞する目的で書かれていますので、その点を理解しながら読む必要があります。教会が公表していない歴史的事実を調査した書物は英語ではたくさん出版されていますが日本語ではほとんどありません。すでに絶版になっていますが、高橋氏の「素顔のモルモン教」くらいでしょうか。(高橋氏は近々新著を発表するそうです)
インターネットの普及により多くの資料が容易に入手できるようになりました。以下のサイトは私が教会歴史を調べていくうちに見つけたものです。モルモン教会を調べていく方に参考になればと思いリストアップしました。ただし内容が正確であることを私は保証できません。ご覧になる方自身で判断してください。

WEBサイト 公開されている資料(代表的なもの)
The Hundredth Sheep the Book of Commandments (誡命の書)
「教義と聖約」が出版される以前にモルモン教会で使われていた。この書物と「教義と聖約」の対応箇所が同じ啓示であるにも関わらず、内容が変更されている。

VIEW OF HEBREWS
1825年 イーサン・スミス(Ethan Smith)によって書かれた。 イーサン・スミスは牧師でありジョセフ・スミスの近くに住んでいた。またオリバー・カウドリが彼の教会に出席したこともあったと言われる。 この本がモルモン書のベースになったという説がある。

What about Solomon Spaulding?
金板発見の逸話と良く似たストーリーを書いていたソロモン・スポールディング(Solomon Spalding)についての資料。ソロモン・スポールディングはジョセフ・スミスの時代にいた人物で、彼の書いた原稿の中に、ジョセフがモルモン書の金版を手に入れた逸話と良く似た部分が存在する。(参考サイト:Solomon Spalding <---ある復元教会の会員がスポールディングについて徹底的に検証している。)

モルモン書が古代の歴史ではないと主張する人々にはそれがジョセフ・スミスによって創作されたという説のほかに、誰かの作品をベースにしたとする説がある。その根拠としてよく取り上げられるのが、上記2つの資料である。モルモン関係者は自分でこれらの資料に直に接し、答えを見つけるべきである。
Center Place Times and_ SeasonsEvening and_ Morning Star
モルモン教会のテキストその他で頻繁に参照されている資料。

信仰講話
かつて「教義と聖約」に掲載されていた文書。現在は使用されていない。

このサイトの主催者は復元教会(Community of Christ)の人物。
Utah Lighthouse Ministry The Changing World of Mormonism
タナー夫妻の代表的な著作物。

Introduction to 3,913 Changes in the Book of Mormon
過去から現在に渡ってモルモン書に対して加えられた修正箇所を詳細に説明している。

An Address to All Believers in the Book of Mormon An Address to all believers in Christ
モルモン書の三人の証人の一人、デビッド・ホイットマーが晩年に記した。彼はモルモン書が神の言葉であると証しながらもジョセフ・スミスとモルモン教会が多妻結婚を取り入れ堕落していったと指摘している。

反モルモンで有名なタナー夫妻によるサイト
SIGNATURE BOOKS INC. The Mormon Hierarchy - Origins of Power
モルモン教会設立時から、いかにして教会内の権力構造が確立されていったかを解説している。

The Mormon Heirarchy - Extensions of Power
上記の続編。

Early Mormonism and_ the Magic World View
ジョセフ・スミスの時代に行われていた魔術、占いなどが、ジョセフに与えた影響などを検証している。

その他にも多くのマイケル・クインの著作物を販売している。なお現在は amazon で容易に入手可能。
Internet Archive 非営利のインターネット図書館。
各分野の膨大な資料がデジタル化されて保管されている。モルモン歴史上の様々な資料も保管されており、キーワード検索で容易に見つけ出すことができる。

 上記のサイトにはモルモン教会員が耳にしたことがある資料も多く紹介されています。たとえば「Nauvoo Evpositor」はノーブー市民に対する誹謗中傷であるとして、市長であったジョセフ・スミスは出版所を破壊する命令書を出していますが、逆にジョセフには逮捕状が出され、ジョセフ暗殺事件へとつながっていきます。この「Nauvoo Evpositor」に実際にはどのような記事が書かれていたかを知ることは以前は困難でした。しかし現在インターネットの普及により多くのモルモン研究者がこうした貴重な一次資料を公開しておられ、自分自身で直接調べることができるようになりました。
こうした事実により私たちの想像や思い込みのいくつかが覆される結果になるかも知れません。それは残念なことかも知れません。しかし事実に向き合い、そこから新たな結論を出すことはより重要なことであると私は信じます。

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